外宮から内宮へは
おもに3本のルートが存在する

バスも多く通るメインルート御幸道路
花街のあった古市を抜ける伊勢街道
そして戦後に整備された御木本道路

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倉田山を縫うようにぬける御幸道路は
宇治山田や五十鈴川の駅も経由し
便利だけれど
かなり大きく回る道
混雑することも多くて
クルマだったらあまり通りたくない

伊勢街道は
その名の通り古くからの街道で
当然ながらとにかく狭い
歩くぶんにはいいかもしれないけれど
(とはいえ昔の風情はほんの一部)
クルマだったら絶対に通りたくない

県道なのに個人名が通り名に冠される
御木本道路
真珠王御木本幸吉が整備費用の元手を出した
殺風景な田舎道だけれど
内宮に行くにはいちばん短く便利だ
市営内宮駐車場へのアプローチもいい

この
県道32号伊勢磯部線は
伊勢自動車道の伊勢西ICが接続している
ただ
年末年始は
バス輸送の車線を確保するため
伊勢西ICも伊勢ICも閉鎖
それでも駐車場に右折する車列が
右折車線からはみ出して長く伸びるので
外宮⇆内宮のバスは遅れ気味になる
ま、駐車場へ入るのも
待ち時間がすごくて一苦労だから
年末年始はクルマで行かないほうがいいよ

御木本道路と名前のある区間の終点あたり
内宮へ右折する車が行列をつくるのが
猿田彦神社の前だ

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境内はそれほど大きくないけれど
アメノウズメを祀る
「佐瑠女神社」もあって
近年はかなりの賑わい
内宮近くのこの場所にあるのは
深い理由があるようだから
内宮に行く前に立ち寄っても
内宮にお参りしたあとに寄っても
たぶんそれほど差し障りはないと思う

おはらい町を参拝前に通るのは
やめておいたほうがいい
通りに向かって開かれた
食べ歩きもできる飲食店の数かず…
人が多い上に
誘惑も多いから
なかなか宇治橋にたどり着かない💦
市営駐車場Bに止めても
おはらい町に入らないで
川沿いか国道23沿いを歩こう
(川沿いは寒いし国道23号の歩道は凸凹して歩きにくいけどね)


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内宮は右側通行だ
宇治橋の前に大きな白木の鳥居がある
こちらは外宮の棟持柱を再利用したもの
20年に一度の式年遷宮に合わせ
その4年前に宇治橋は新調される
宇治橋を渡ると内側の鳥居
こちらは内宮の棟持柱を再利用したもの
外宮や内宮の正殿には近寄れないけれど
お下がりには触れることができる
大きくてほんとうにきれいな柱だよ
20年経ったら
これらの鳥居は
それぞれ別のところにお下がりされるそう
表面を削って
すこしずつ小さくなっていくのかな

宇治橋を渡って参道右側に神苑がある
ここの松はまるで盆栽みたいにきれいに整えられていて
いつ見ても惚れ惚れしてしまう
先日は
年末のお手入れ中だった
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枯れ枝などを上から払い落としてる
この神苑では
相撲の奉納なんかも行われるんだって

手水舎もあるけれど
五十鈴川に降りてみよう
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五十鈴川の澄んだ流れ
この御手洗場のあたりで深くなっている
五十鈴川で手を清めるのが
古来の慣わしらしい
西日本でゴリと呼ばれる小さな魚がたくさん泳いでた
この御手洗場のそばの木立の中に
小さなお宮があるから(滝祭神)
直ぐに参道に戻らないで
お参りしておくといいと思う
この間は落ち葉のお掃除をしてらした
紅葉がすごく散るんだ
水のあるところは楓が元気だもんね

二の鳥居をくぐったら
右手に橋が見える
橋を渡って
別宮の風日祈宮(かざひのみのみや)に行こう
この橋は五十鈴川の支流
島路川に架かってる
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橋からとてもきれいな紅葉が見えたよ
風日祈宮は外宮の風祭宮と同じように
農業に不可欠な風と雨をお祀りしてる
神宮のサイトを見ていたら
モデルコースで
別宮は正宮のあとで参拝してた
ほんとうはそのほうがいいのかもね
こだわるかたは
荒祭宮のあとにご参拝ください


正宮への参道は広いのだけど
この先
大きな杉の木が行手を遮るように生えていたり
左右にも巨大な杉の木が増え
しだいに神域の神々しさを増してくる
香り高い杉の枝が高く覆って
参道はすこし昏く
川からの清々しく湿り気を帯びた空気が
身体全体を包んでいく感じがする
やがて左手
青や緑に輝く緩やかな石段の上に
光をまとった白木の鳥居

伊勢神宮の参拝は
二拝二拍手一礼
腰から90度体を曲げて
しっかり拝すのが礼儀だから
前の人が接近してたらしっかり拝めない
横からでもいいので
前に人はいないほうがいいよね

正宮から
荒御魂を祀る荒祭宮へ
この参道の途中にある杉の巨木は
どういうわけか
みんなに触られまくって
人の手の届く範囲
黒光りがしてる
参道には稲の御倉があったりして美しい
ゆっくり歩きたいところだね
そして
個人的なお願い事は荒御魂さまへ
といっても
神宮はほんらい
個人のお願い事をするところではない
天照大神は天皇家の御先祖
天皇家の氏神さまなのだから…
だけどこれは大丈夫かな
「新型コロナが収まりますように」

参拝順路に沿って歩くと
神楽殿のあたりに出る
この近くに
〆縄を張り巡らせた
小さな石積みの四角い段がある
これも神様
手をかざすところではない
・・・のに
どういうわけか人だかりがして
みんな手を突き出してる
二拝二拍手一礼でお参りするのが
本来なんだけど
こんなに人がいたら
それもね…
障らぬ神に祟りなし
そっとそばを通り抜ける

内宮のお神札授与所には
いつも長い行列があるから
並んで順番を待つのは覚悟しなくちゃね
けっこう密になってるよ
このご時世
おしゃべりしながら並ぶわけにもいかないし…
お守りなどの一部は
ほとんど出口に近いところにある
「参集殿」の外でも授与されてるよ
参集殿には自販機と休憩所に湯茶の接待
寒い初詣にはありがたい
ただ
ここも激混みなのは
いうまでもない
参集殿に行く前に厩舎があるんだけど
神馬ちゃんにはなかなか会えないなー

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三重の日本酒が奉納されてた
でも
お神酒に使われているのは
灘の白鷹
おはらい町にお店があって
中に蛇の目が描かれた利き酒猪口で立ち飲みができ・・・

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残念
きりりと辛口の白鷹を
くいっと行くのが
おはらい町の楽しみなのに😭


とはいえ
お伊勢参りをしたら
おはらい町やおかげ横丁を
しっかり楽しまなくちゃ

というわけで
貧乏人のおかげ参りは
その③へと続く
写真はないけれど
おはらい町のお店を楽しむぞー