円山公園は
京都市でいちばん古い公園
今年の枝垂桜もよく咲いた
今年はライトアップがない
夜店も出ない
今宵逢うひとみな美しとは
どうやらいかないらしい
ふだんなら
花灯路の時期で
日暮れてからも華やぐ季節なのだけど
円山公園から知恩院に抜ける一角に
いもぼう平野屋がある
実に実に
かめさんびきはこの名物を食べたことがなかった
ガイドブックに
必ずといっていいほど載り
雑誌の京都特集には
ほぼ確実に取り上げられる名店だけど
「名物にうまいものなし」と
るるぶ抱えて京都詣での頃からの偏見で
雑誌に載る店には滅多に入らない
期待外れがコワイのと
旅は出会いものだと思うのと
祇園枝垂の前で
「いもぼうというのを食ってみたい」と言うと
かめさんびきに輪をかけて
名物嫌いのオットは
案の定渋った
暖簾の横にあるメニューと値段を見て
それから決めることで折り合う
もう随分前になるけれど
年末の寒い日に
別棟の裏手で芋を洗っているのを
見かけたことがある
大きな樽に冷たい水を流し入れながら
棒を差し込んでガラガラ
かなりの力仕事だ
海老のように曲がってる海老芋
この海老芋と戻した棒鱈を煮込んだのが
いもぼう
京都のおばんざい
メニューには御膳が充実
税込2750円〜
まぁいいんじゃないの、と
入店した
午後2時30分を回り
時間的に
入れるかどうかのほうが問題
中はテーブル椅子の個室仕立て
部屋から祇園枝垂が見える
(ただし立てば)
建具は年季が入って
すこし破れもあるけれど
欄間なんか手が込んでる
ぜいたくな空間だ
片口に盛られたいもぼうは
想像よりかなり濃い醤油カラー
そして箸を入れた瞬間に
ホロホロと崩れる炊き込まれよう
これ、どうやって盛り付けたの⁉️
甘い
少し醤油辛い
単品でボリュームがある
いもぼうは「京料理」ではない
冷めると味が変わるので
熱いうちに食べるようにと注意を受け
思わず箸をつけてから
写真撮るのを思い出した
ということで
うまく繕ったつもりだけど
告白しておく
この写真は
芋を幾分かとタラを一切れ食べてから
撮ったものデス
いもぼうはどうやら一盛り千円らしい
(税別)
天丼などの単品メニューもあって
良心的なお値段だった
そして
だし巻き卵とカマボコと大量のミツバが浮いた湯葉のお吸い物の
お出汁がほんとうに美味しかった
さすが老舗
何の考えもなく北へ
知恩院に抜ける
三門前の桜 満開
黒門前の桜も満開
青蓮院も
今日は楠よりも桜が目立ってる
今日は楠よりも桜が目立ってる
雲がすっかり消えて
青空が広がった
御苑に行くつもりで東山通りに出たのに
地下鉄の駅を見失って
そのまま北へ
平安神宮の鳥居が見える
…と
神宮道の角に
素敵なセブンイレブン
枝垂桜が咲いて
緋毛氈の露台が6基
スイーツでも買って座ろう
足下を脚の悪いハトがウロウロ
ハトに餌をやらないで、という看板も
ハトが諦めて去ったら
つぎは妙に人馴れしたスズメ
平安神宮は8分の5
御所の8分の5のスケール
左近の桜、右近の橘
…は等大だよね、たぶん
神苑の枝垂桜は咲き始めとか
お疲れさま
疏水のアオサギもお疲れモード
バスと地下鉄で
やっぱり御苑に行こう
日暮れ時の桜もいいよね
夕陽が雲に隠れる
黄昏時のたそがれカラス
木島又兵衛の椋の木の向かいにある桜
出水の桜はもう終わってた
桃園の桃が散り急ぐ
ユキヤナギがどこまでも満開だった
桜を見に行ったんだけどね
最後はユキヤナギで締めー
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