秋になると
秋刀魚に栗に里芋
日本酒

奈良は清酒発祥の地
紅葉で名高い正暦寺に
清み酒の起源がある
菩提泉にしても天野酒にしても
お寺で酒造業なんて
穏やかじゃない気がするけれど
中世のお寺は神仏習合で
神社業も兼ねてたから
 御神酒をつくるのは
当然だったのかもしれない
僧兵がいて
人手はたくさんあるもんね

南都諸白といわれた精米の麹
伝統が長いだけに
奈良にはいろいろな酒蔵があるから
伏見の女酒灘の男酒
では奈良の酒は❓
という特徴がない
それぞれに風味の違う
バラエティに富んだ日本酒が
奈良の酒蔵では造られている
だいたい伏見や灘や西条とちがって
盆地のあちこちに
酒蔵が点々と点在してるもん
このあたり
南都の酒造りの歴史を感じるよね
だから
奈良はどの酒蔵もぜんぶ地酒だ


ならまちの一角にある
春鹿さん
ここのお酒を「好かん」という人には
まだ会ったことがない
万人受けする美味しいお酒
だからお土産にもぴったり❗️
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基調は
香り華やかで口当たりよく
ふくよかだけれど
あと口のキレがよくて
香りの余韻が残る



春鹿さんでは
10月3日に
オンラインで酒蔵まつりを開催予定
(詳しくはサイトを見てね)
そのイベントに使用されるのが
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「氣望」
聞き酒も
この三本が中心になっていた
「氣望」を揮毫されたのは
奈良の書家、逢香さん

入って左手に精算カウンターがある
聞き酒は500円(税込)で
鹿が刻印された小さなグラスを買うとできる
(グラスは聞き酒あとに配布される) 
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グラスには30mlほど入る

では、早速・・・
ってめっちゃひと多いやん
並んだよ
土日は多いので
待つこと必至
午前は比較的空いてると思う
試飲は店内で
広いのだ
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神棚、賞状、鹿の剥製
奈良公園の鹿じゃないよ

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あ、メニューが撮れてない
まだ飲んでないのに
はやくもほろ酔いかな
そういえば
入り口入ったところで
少しだけど振る舞い酒いただいたなぁ

一杯目
純米吟醸生原酒「氣望」
いやー
これ、おいしいね
すっきりして旨口という
冴えた感じのお酒
冷たくしていただくと
食前酒にも食後酒にもなるなぁ
購入候補だ
いただきながら本日のラインナップを見る
え、と…
看板メニューの「超辛口」が入ってませんけど
オンラインショップサイトにも
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って入ってるぐらいの
代表酒なんだけど…
それぐらい
オンライン「酒蔵まつり」に
注力されてるらしい

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二杯目
この季節に飲みたいひやおろし
これは食中酒
この時期脂が乗って美味しい鱧の落としなんか合いそう
ほかにも
舞茸の天ぷらとか
しばらく寝かせて熟成させると
すき焼きなんかもよさそうだなぁ

三杯目
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入り口で振る舞い酒になっていた純米酒
とにかく香りがフルーティ
口に含んだ瞬間甘く
あとに旨味が残る
とても華やかなので
イベントにはぴったりだと思うね

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四杯目
リストには210日熟成吟醸生原酒となってるけれど
残りわずかだからと
イベント使用の純米大吟醸を
やっぱり大吟醸だね
上品でさらっと
これはいくらでもいけてしまいそう
(完売御礼だそう)

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ラスト五杯目
純米吟醸雄町の一年熟成
角がとれてとにかく旨い
オンラインショップ見たけど
これは売ってないのだ
春鹿さんに行ったら
ぜったいに買うべし
冷蔵庫には
熟成と熟成じゃないのがあるから
気をつけて熟成を買おう
そしておつまみに
ウリの奈良漬の燻製を買うべし

五杯目とともに奈良漬が出てくる
右端の奈良漬の燻製が
お酒のあてに絶品
一口飲んで
奈良漬を一枚食べて
また飲んで
食べて
飲んで
食べて
・・・
一杯の試飲じゃなかったら
恐ろしいことに…

あー美味しかった
どれを買うかなー
と思ってると
おまけに
「ときめき」を
一杯いただける
デザート酒ってやつだね
甘口のスパークリングsake
まだ街歩きをするようだったら
これをお供にするのもいいね

聞き酒は
注いでくださるお店の方と
やりとりしながら
15分〜30分
お酒とお酒の間には
仕込み水も注いでくださるから
そんなに飲んだ感じがしないけれど
よく考えたら
ほぼ一合飲んでることに

体調のすぐれないひとは
やめといたほうがいいね
だって楽しく美味しく飲みたいじゃない
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今回はさくらをいただいたよ
あれ?若干色が変わったかな
グラスは
ときどき変わることもあるけれど
さくら色、ふじ色、みず色、深緑の四色展開

 今夜はどのグラスでいく❓